この世界には、魔法というものが存在する。貴族しか使うことの出来ないと言われているそれは、絶対的権力を振りかざしていた。そんな彼らのことを、市民は皮肉を込めてこう比喩している。『貴族は全員、魔法に憑かれた魔法憑きだ』 と。
第一章:絆される
主人公のシントは、街の中央にある広場で起きた不思議な現象に惑う。人の気配が感じられない街を彷徨う中、路地裏の奥に住まう貴族と思わしき人物は、シントにとあるプレゼントを手渡した。
- 01話:耳障りな音飛沫
- 02話:静けさの狂気
- 03話:壊れた光
- 04話:文字に囲まれた者
- 05話:その言葉は真実か
- 06話:犯人はいない
- 07話:消えない光
- 08話:蔓延る矛盾
- 09話:真実の在処
- 10話:修復不可
- 11話:仕返しのウラ
- 12話:深淵を纏わない誰かの声
第二章:慮る
街で起きている通り魔事件の発端は、隣街によるものである。その隣街に住んでいるネイケルという貴族は、ろくに捜査をする気がないらしい。ネイケルの行動理念を知らないロエルは、彼の行動にどうにも苛立ちが隠せない。
- 13話:仕組まれた不戦勝
- 14話:甘味に紛れた毒の味
- 15話:振り向き様の異変
- 16話:記憶の際限
- 17話:巣食われた
- 18話:孤独に別れを告げられない
- 19話:情報補正
- 20話:懇篤の罠
- 21話:行動力の限度
- 22話:相反した言動
第三章:??
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