魔法に憑かれた嘘つき魔

この世界には、魔法というものが存在する。貴族しか使うことの出来ないと言われているそれは、絶対的権力を振りかざしていた。そんな彼らのことを、市民は皮肉を込めてこう比喩している。『貴族は全員、魔法に憑かれた魔法憑きだ』 と。


第一章:絆される

主人公のシントは、街の中央にある広場で起きた不思議な現象に惑う。人の気配が感じられない街を彷徨う中、路地裏の奥に住まう貴族と思わしき人物は、シントにとあるプレゼントを手渡した。

第二章:慮る

街で起きている通り魔事件の発端は、隣街によるものである。その隣街に住んでいるネイケルという貴族は、ろくに捜査をする気がないらしい。ネイケルの行動理念を知らないロエルは、彼の行動にどうにも苛立ちが隠せない。

第三章:??

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何もない部屋