
晴れの日に限って、気は乗らない
ジャンル:憂鬱はそこに「在る」物語
Keyword:憂鬱|幽霊|飽和|無関心
日常を生きるにあたって、不必要な出来事というのは存在する。それを更に細かく分類すると、一般的には追わなくていい苦労というのが図らずとも見えてくるものだ。若い時の苦労は買ってでもするべきというのは、向上心の観点で言うなら素晴らしいことだが、その渦中にいないから言えることであって追わなくて済む苦労なんて基本的には負いたくないに決まっている。
その渦中に居るのであろう僕は、恐らくいつも少しだけ憂鬱だ。
登場人物

原 誠一(はら まさかず)
「ある晴れた日の、とある憂鬱」の主人公。大学二年生。
幽霊が視えるが、あまり気にしていない。

中野 弘(なかの こう)
原の同級生。小学生からの仲。

秋山 健児(あきやま けんじ)
駅のホームで原が出会った人物。やや胡散臭い。